軽井沢、客を待つ [フレグランス・ストーリー]
朝の僅かな晴れ間を狙って、山荘からダッシュで旧軽銀座の浅野屋までパンを買いにいく。
ジョン・レノンも通ったというフランスベーカリーの方が美味しいという人もいるが、浅野屋のシナモンベーグルが食べたくて軽井沢に来るようなところもあるので、山荘に着いた翌日の朝、まだ観光客でごった返す前の時間を狙って襲撃する。
ここのライ麦系のパンにエシレのバター、それにブルゴーニュが2本あれば、それだけで3日は山荘に籠っていられる。
お昼過ぎは予報どおり急激に天候が悪化し、昨日に引き続きの濃い霧が鹿島の森に立込め、遠くで雷鳴が響き出す。
こうなったら世の中の雑事すべてから隔離されよう。
犬達と数冊の本だけを友に、無人島気分を味わうのだ。
昨日、ようやく今年初めて軽井沢の山荘を開ける。
ずっと旅行続きで開ける機会を逸していたが、この連休、OL時代の友人達が「合宿」に来ることになっており、えいやっと腰を上げたんである。
悪天候のためか、例年のこの日より交通量の少ない関越・上信越道を犬と荷物を積んでぶっ飛ばし、碓氷峠名物の牛乳状態の霧の中をフォグ全点灯で昇りきる。
自宅のドアから1時間半で山荘到着、扉を開けて大ショック。
ダイニングのテーブルの上に吊り下っていた、白樺の丸太1本使って建築家がデザインした大照明が冬の間に落下したらしい。
照明が無いことはショックだけど、仮に人が居る時にこれが落ちたら大惨事だったと、不幸中の幸いと思うことにする。
もう建ててから10年、あちこちが痛み出す頃だ。
16歳のべべが今年は自力でソファに上がれなくなり、踏み台を設置。
去年まで山荘の中でもずっと私の後をついて歩いていたクロは、もういない。
遺影だけを連れて来る。
1年ごとに、犬も人間も年を取っていくんだなあと思う。
体感気温は10℃以下。
素足が冷たく感じる。
私、得意じゃない家事の中で何が特に苦手って、掛け布団にカバーをかけること(手の皮脂が全部布に吸い取られてがさがさになるし、ピしっといかないし・・・)。
でも、客人のために頑張って4組もセット完了!
さあ、いつでもいらっしゃい!・・・てな感じ?
2014-07-19 14:42
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