軽井沢、同期会 [フレグランス・ストーリー]
パラソルを差し掛けたオープンカーが、軽井沢会テニスクラブ(天皇と美智子皇后の出会いの場として有名)前の雑木林へ進む。
(バックがゴミ捨て場なのが惜しい!)
「ベーーーンッッ!」
・・・とは言ってないが、まるで映画のワンシーン(重ね重ね、バックがゴミ捨て場なのが惜しいわ)
こちら、プチトリアノンのアントワネット気分。
コラコラ58歳たち、何やっとるかってハナシである。
35年前、5人は丸の内にあるH製作所系列会社に同期入社。
バブル真っ最中の東京の中心を肩で風を切って歩き、あの独特のアゲアゲなムードを満喫した。
その後バブルがはじけて時代の波は頂点から真っ逆さまにくだけ落ちる。
人生をそんな世相のうねりに弄ばれた世代でもある。
だいたい人生の2/3をコンプリートしたところで、この連休、軽井沢集合。
それぞれの人生と培った価値観を話し尽くすには、2晩と3日が必要だ。
豪雨が一日の半分を襲撃するあいにくの天候。
軽井沢は長袖を羽織ってもまだ寒いくらいの気温だが、還暦目前の女子(ってことで異議無し)の勢いは全く衰えを見せず。
旧軽銀座散策ついでに、軽井沢が避暑地としてスタートした100年前の洋装で写真を撮ってくれるスタジオ発見。
森の中での華麗な撮影会と相成る。
若干1名映像公開を渋るメンバーがいるため5名全員のショットをアップできないが、それはそれはモネの絵画のような珠玉の一枚が撮れる(自画自賛てこういうことなんですね)。
蕎麦ダイニングから始まって、軽井沢中華(・・・と私が呼んでいる)、〆は林間のフレンチ。
美食も味わい尽くす。
毎晩日付が変わるまで語りも尽くす。
それぞれの人生、これで良かったんだという静かな安堵感が満ちる。
軽井沢の骨董店には、たまに旧家・名家の別荘を畳む時に出るお宝が、ローカルな値段で並ぶことがある。
ラリックのリカー・ボトルを記念に買う。
山荘の窓辺を眺める度、今日と最盛期の丸の内の距離を愛おしみたい。
2014-07-21 20:57
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