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自宅、ロストバゲージ [セルフィッシュ・ジャーニー]

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台風一過、涼やかな秋の月である。

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一時はもう会えないかと思った子たちを一匹ずつ(ウサギは一羽って言うんだった)養子に出すのはちょっと寂しい。

まさかまさかのロストバゲージである。
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1年に何度海外に出るかわからないが、そのアクシデントには一度も出会ったことが無い。
(ニースからパリへのドメスティックで、一度、到着はしていてもバゲージクレームに載ってこなかったことはある)
マダガスカルでツァー3分の1のメンバーの荷物が積み残された時も難を逃れた組。

なのに、ここでか。

強運も尽きたってことか。

ルアンパバーンからバンコク経由で羽田に着いたが、着いた時点で地上スタッフが「N島様、お荷物は載っておりません」と近寄って来る。
なんかこれって、知らなかったのは自分だけみたいで、とってもイヤ。

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バンコクにもスーツケースは到着していなかったようで、つまりルアンパバーンから別便に載せられてハノイか、シンガポールか、その辺に行っちゃったらしい。

これが往路便だと、ただでさえ日常と違う不便さを感じる海外で悲惨だろう。
帰国便でまだよかった。
汗だらけのTシャツやパンツしか入ってないし、ラオスで買ったものの値段なんてたかが知れているし。

ただ心配なのはスーツケースに入りきらなくて手荷物のPCのクッション代わりに入れてきた6コ以外と、あのヴィンテージのモン族のスカートである。

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6羽のサヴァイヴァーたち。

これと言ってラオス的なお土産が見つからなかったので、普段お酒なんて海外で買うことは無いのに、メコン川沿いの蒸留村で12本も度数50度以上というラオラーオ(ラオスの餅米で造った焼酎)を買っていたから、それが割れたら、強いアルコールで布類の染色はあっという間に落ちることが懸念される。

ロストバゲージのスーツケースは確認のため解錠されるらしいから、中に詰まった10何羽のウサギを見て、漂着先の空港のオジたちはどう思うんだろうなあ。

ほら、よく映画にあるじゃないですか。
ぬいぐるみをさーっと引き裂くと中から白い粉・・・ってシーン。

いろんなことを私に想像させて、帰国から3日めに、スーツケースは世界のどこかを回って単独帰宅。
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見慣れた汚いスーツケースだが、心からお帰りなさいと言いたい。

行った先々のアマンリゾートがその度に付けてくれるネームタグがこれでもかと付いているので、確認するまでもなかったのか、解錠された形跡も無し。
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ラオラーオは割れてはいなかったが、ボトルの造りが甘いので、くるんだ新聞紙を透過してまたそれを包んでいた洗濯物に染み込み、ちょうど良いアルコール消毒になったかも。
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もう半分くらいになっているボトルも(笑)。

ヴィンテージスカートやヤオ族の帽子など、値段は大したことが無くても私個人にとっては二度とお目にかかれないかも知れない布たちは、必ず持ち歩くビニールの緩衝材に包んでいたため、難を逃れる。
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日常生活で遭遇したならきっと、相当腹が立つはずのロストバゲージ。

マダガスカルでは、そのためにスーツケースの中の貴重品が紛失している例も聞いているので、呑気なことを言うのは避けたい気もするが、これもひとつの非日常。
旅が日常を脱出する目的ならば、ロストバゲージに遭遇してしまったために考えたり想像したことも、目的達成の血となり肉となる。

一つの空港を毎日何万個、何十万個、何百万個の荷物が交差して行過ぎていくのか分からないが、大きなハブ空港であるほど、それぞれが間違いなく持ち主と同じ飛行機に積まれていくのは、考えてみれば凄いことである。

どんなに◯士通の物流技術をもって管理しても、やっぱりいくつかは抜け落ちるだろう。
まあ、今回は小さなバス停みたいな空港での手作業仕分けが災いしたみたいだが。

やはり身から離す持ち物については、ある程度の覚悟はすべきだ。
往路なら必ず一泊分の必需品は手荷物に入れることだ。
そして、無くなったら困る貴重品はやっぱり自分の身から離さずに。

当たり前のことだが、再確認する。

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何も無ければただのお土産でしかないが、アクシデントをくぐり抜けて来たものだと思うとより愛おしい。

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夜になると10センチほどのムカデ(?)が庭から何匹も侵入してくるので、シトロネラを含ませたテッシュをドアの下に詰め込み(ドアは4カ所あった)、しまいには自分がそのニオイにやられて頭痛がしたのも、今はいい思い出だ。

初ロストバゲージを含め、貴重な旅行であったことは間違いが無い。

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(Amantakaのアメニティたち。毎夜のターンダウンの際にベッドの上に置かれている)

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See you soon, Laos!


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コメント 4

ママン麗子

いつみドキドキワクワクしながら拝見させていただいています。
ロストバゲージついに、でしたが、無事に帰国されたようでよかったです。

馬子にも衣装❓ ヤオ族の帽子ぴったりハマってますね(⌒▽⌒)
by ママン麗子 (2014-10-08 00:41) 

mana

ママン麗子さま。
コメントありがとうございます。
今になればロストバゲージもよい思い出の一つです。

ヤオ族の帽子、タイのチーク材の木馬に被せてみたら、さすが隣国出身同士、雰囲気ぴったりでした!
by mana (2014-10-08 08:04) 

岡本 潤子

お帰りなさい、うさちゃんたち[exclamation]?
by 岡本 潤子 (2014-10-08 23:27) 

mana

ありがとう、潤ちゃん。
どこかを回ってきたのせいか、みんなちょっと大人に見えました(笑)
by mana (2014-10-10 13:25) 

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