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パレルモ、 La Strada [セルフィッシュ・ジャーニー]

フェデリコ・フェリーニの名作「道」を挙げるまでもない。

イタリアの道はどうしてこうも陰影に満ちて美しいのだろう。
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この国に来ると、私の興味は遺跡でもイタリア料理でもなく、ただひたすら道に向かう。

Street ではなく、Strada。
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凡ての道はローマに通ずという言葉があるように、イタリアの道は権威と文化と歴史そのもの。
そこに込められた想いと技が織りなす芳醇な表情にいつも囚われる。
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広い石畳のメインストリートだけが輝くのではない。

自他ともに認める裏路地フェチである。

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透視遠近法のただ一点の集約点に向かう線が切り取る、空と路面と両側壁面との4つの三角形に痺れる。

道が狭ければ狭いほどその頂角の角度は鋭く、またその空間に満ちる猥雑な生活感は限りなく魅力的だ。
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イタリアの食に魅了され賛辞を贈る人は多いが、実は長い間、私にはそれがハザードであった。

10年以上も前、次男とイタリアの各地を旅行して、すっかりバジルとトマトとオリーブオイルに味覚がやられてしまった。
今なら考えられないが、毎回ルーティンのように飲まなければならないワインにも全面降伏した。

以来、イタリアの食文化には一定の距離を置いてきた。



今回、チュニジアのオレンジブロッサム精油見学の旅への道中、シチリア半島最大の都市パレルモを訪れる。

その道すがら、成田空港ラウンジで2杯。
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フィミチーノ行きアリタリア機搭乗時のウェルカムシャンパン1杯。
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機内食スターターで白を1杯。
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メインで極上の赤 L'ATTOを3杯。
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アリタリア、食器は全てリチャード・ジノリ。
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素晴らしい。

絶好調な滑り出しと片付けるべき酒量なんだろうか。

大人になったってことでいいんだろうか。


同行者が無類のワイン好きということも手伝って、彼が借りたアパートメントの屋上テラスで先ず飲む。
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地中海を臨むレストランで飲む。
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バジルとオリーブオイルに根負けしたとどの口が言うか。
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牛の内蔵を煮込んだトリッパつまみに、相方と飲みほしたワインはボトルより多い1リットルカラフェ。
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繰り返すが、大人になったってことでいいんだろうか。
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パリッパリのロールのパイ生地に、レモン風味のクリームをその場で詰めてくれるカンノーリは、ストラダ散策の名脇役。
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久々のイタリアは楽しすぎ、美味しすぎる。
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