四谷、12ポイント [クリニック・シンドローム]
IFA(International Federation of Aromatherapists)の2日間、10:00~17:00というハゲしいワークショップに出席する。
英語の直訳なので、スローガンだけ見るとちょっとヘン。(・・な集会のようにも見える)
IFAのセラピストは、IFAが認定した様々なワークショップやセミナーに参加して、年間12ポイントのCPD(児頭骨盤不均衡ではない)を貯めないと、翌年の認定が受けられない。
今回はロンドンからCOのPauline Allenが来日して講演するので、出席を確保するのはかなりの倍率だ。
1日目、「Aromatherapy Business」。
本場イギリスと違って、アロマテラピーへの認識がまだまだ定着していない日本において、アロマテラピーがビジネスとして成り立つのかどうか、私はいまだ懐疑的である。
このケーススタディではセラピストがクリニックを買収して開業するという設定がフツーにあったりして、まじ???と驚くと同時に、イギリスではアロマセラピストが医療従事者としての地位を完全に確立していることが伺え、日本との差が身にしみる。
ちょっとしたサービスのヒントは得られたものの、お昼に食べたトマト麺と、グループディスカッションで一緒になった男性のアロマセラピストの存在の方が強烈だったのが、正直な感想。
2日め、「Introduction to IFA Aromatouch Course」。
前日の3倍近い受講者の数に圧倒され、このタイトルがセラピストゴコロをいかにくすぐるかが想像できる。
IFAのブランチをシンガポールや日本を始めとするアジアに広げるのに尽力した、御年81歳のJoanna Hoareが、高齢者や末期医療を受ける人たちに行うアロマタッチを指導。
変形性関節症を患い、大腸癌を克服し、子宮も摘出しながらも、美しくユーモアたっぷりの彼女の魅力に触れたくて、こんなに多くの人たちが集まったようにも思う。
ぱりっとのりの利いたお洒落なエプロン、その下のシックな黒のワンピースに2連のパールネックレスが、どことなくお国の女王様を思わせる。
IFAの意図したIntroductionの内容が、しかしこれまた日本の実情では難しい人材を育てる内容であることが、結局最後の質疑応答で明らかになり会場騒然。
うん。
このズレ、ぎくしゃく感こそがいつも私の心の底にくすぶっているものなんである。
イギリスでは病院がセラピストを求め、医療セラピストはまだ学生のうちから病院に実習に入ってそのまま就職する。
ある一定の基準を満たした医療セラピストには、国からサラリーも支払われる。
つまりドクターはもちろん患者さんもさらには国家も、セラピストの価値、アロマテラピーの価値を認めているっていうことだ。
日本ではアロマテラピーの価値は、ごく限られた人にしか認めてもらえない。
アロマテラピーに対価を出してくれる人はだからほんの少ししかいない。
IFAやその他のインターナショナルなアロマセラピストの資格が日本で受けられるようになり、供給側はいまや過剰気味で鼻息も荒い。
しかし需要が何分にも少なすぎる。
でもカメの歩みであっても、アロマテラピーを日本に理解してもらうためのほんの一端を担うつもりで、日本では数少ない医療機関との連携が確保できるという自分のフィールドのアドバンテージを生かして頑張ろう!(・・と小さくガッツポーズ)
とりあえず12ポイント獲得。
(・・と小さくVサイン)
来年もセラピストとして頑張るんである。
2009-04-17 22:40
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二日間、お疲れ様でございました!!
強烈だった?男性アロマセラピストでございます。
素敵なブログですね!
そして素敵なHP。
これからサロンのHPを作ろうと思っている自分としては、
憧れてしまいます。
これからもよろしくお願いします!
by Yoshihide (2009-04-18 17:05)
Yoshihideさん、こんばんは。
ご訪問ありがとうございます。
日本のアロマテラピーには先陣が必要です。
誰かがそれをしなければならないわけですが、男性のセラピストには私個人としてはそれを期待しています。
応援しています。
サロンにも伺わせてくださいね!
by mana (2009-04-18 22:25)