鶴瀬、テニスをしよう [ハーバル]
くっさー!
クローゼットの奥から8年前に使ったままのラケットとシューズを取り出す。
ぼろぼろのグリップテープが巻かれたまま、カビが生えておる。
べっちゃん達が遊んでいる、我が家に残る唯一のテニスボールも取り上げ、虫干しする。
あたしのおもちゃは貸さないわよっ
はいはい・・
小春日和の休診日。
「テニス始めたんです」という社労士さんと、明治の独身営業マンを交え、医事課のお嬢さん方とテニスをすることになる。
コーチは市の大会で優勝したというK助産師。
それまでの10年間、いつも人生の側にあったのに、8年前、ゲーム中にアキレス腱をざっくり切ってから、ずっとずっと近づけなかったテニス。
何だか、遠い昔に別れた恋人に会うみたいだ。
テニスは今の私を、寛容な懐に再びかき抱いてくれるのだろうか。
否。
もう最初のミニラリーで心臓がバクバクする。
アキレス腱断裂ごときであっさり関係を断ち切った女に、テニス様は容赦なく厳しい現実を突き付けて言い放つ。
「もうアンタも年を取ったんだよ。あの蜜月は遠い昔さ・・・・・」
逢瀬の後に残された傷跡がまた痛すぎる。
前日の加圧トレーニングとのダブル・ブロゥ。
筋肉痛なんて生易しいものじゃない。
筋肉「障害」だ。
普段、アルコールを摂取した後の入浴は差し控えるのだが、夫と晩酌をした後、もう遮二無二に筋肉を解放するオイルの入ったお湯に浸かりたくなる。
ローズマリー(Rosemary:Rosmarinus officinalis)にエンハンサーとしてタンジェリン(Tangerine:Citrus reticulata)を少々加えたお風呂にどっぷり浸かりながら、その仕打ちの厳しさに身をゆだねる。
許してくれよー。でもたのちかった・・・
2009-11-27 09:50
nice!(1)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0