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自宅、私デザイン/白雪姫と鏡の女王 [マイハーベスト]

ここ1週間、風邪のせいで声が出なくなってしまい。英「会話」が出来なくなり、そうすると余る時間ができたので、去年公開された「白雪姫と鏡の女王」(監督:ターセム・シン/衣装:石岡瑛子/ジュリア・ロバーツ/リリー・コリンズ)をDVDで観た。

あのジュリア・ロバーツ初の汚れ役も話題だったが、何と言っても公開を待ちわびたかのように死去された日本人舞台衣装デザイナー石岡瑛子さんがコスチュームを担当したということでプレミアムがついた映画だ。


もう、それはファッションではなくアートだ。
中世のフォルムを取り入れながら、モダンで建築的な立体感を持った衣装の数々は、このムービーを彼女の壮大なコレクション会場に仕立て上げる。

意地悪な女王の衣装は、ゴージャスだけどみんなツンツン尖っていて、パーティもわざと悪趣味な色彩の組み合わせで構成される。

かたや、ただ王子のキスを待つばかりではない現代的な解釈で演じられる白雪姫には、前半のファンシーな色合いから脱皮したブライトカラーの生き生きした衣装が与えられる。

オペラの衣装やオリンピックのコスチュームを手がけてきた石岡さんの衣装が主役の映画だと言っても過言ではなかろう。

その石岡さんの仕事をまとめた著書、「私デザイン〜I DESIGN〜」。
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(石岡瑛子著/講談社)

数々の賞を獲得した輝かしい人生は、彼女のいつも「切羽詰まった」時に頭をもたげてくる「熱気」(zest)によって裏打ちされている。
日本を見限って海外に活躍の場を求めて、三島はじめ日本の文化を彼女の感覚で外側から捉える発想が、独自の世界を構築した原点になろう。

http://1000ya.isis.ne.jp/1159-2.html
松岡正剛「千夜千冊」にも、交友録を交えた論評が載っているので是非。

風邪が癒えたら、洗いざらしのジーパンで短い爽やかな季節の中へ飛び出そう。

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この初夏は、コンサバもロックも通り過ぎて、こんな感じが私かな?




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