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上野東京文化会館、白鳥の湖 [マイハーベスト]

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「白鳥の湖」は私にとって特別なバレエだ。

どんなに頼んでも、両親はバレエを習うことを許してくれなかったが、父はその代わり一枚のレコードを私に買ってくれた。

レコードだから、そこから得られる情報は音楽曲だけなのだが、幼稚園生の私はその盤の溝が無くなるくらい(実際はそんなことは無いが)聴き込み、角が摩耗するくらいジャケットの数枚のバレエ写真と解説を眺めて、舞台のイメージを膨らませていたものだ。

大学時代の友人S子とは、お互いの誕生日に「白鳥」の舞台を招待し合う仲だ。
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(S子!その帽子目立つよ!!私の目尻の皺も目立つけど)

何を隠そう、私と違って実際にバレエを習っていたというS子は私以上の「白鳥」ファンで、世界中の「白鳥」を観て歩きたいとのたまう。
だから、私は確実に年2回は「白鳥」を観るし、S子に至っては子育て終了専業主婦という特権を生かして、さらに頻回観まくっていると思うから、そりゃーオディールの32回転だの、4羽の足並みだの、テクに対しても一言、いや二言も三言もありまくる。

飽きないのか、そんなに同じプログラムばかりとお思いかも知れないが、これがバレエ団ごと、演出の違いごとに全然違うので、毎回新鮮な驚きが存在するのである。

今回はS子の誕生日で、私が英国ロイヤルバレエ団の日本公演を数ヶ月前からゲットしてあった。



今回の公演ではもうひとつの「不思議の国のアリス」の方が評判になっていたが、やっぱりS子とだったらこっちでしょう!

S子は数回目、私は初めての英国バレエだったが、いやー、おもしろいのなんのって。

びしーっとつま先の角度まで揃っている職人技的なボリショイバレエとも、淡い色で統一されたロマンティックなパリオペラ座バレエとも全く違う、何だかシェークスピアの劇の舞台を観ているようなドラマティックでエンターテイメント性の高いステージ。

S子に言わせれば、構成も斬新だが、舞台芸術と衣装が重厚でものすごくお金をかけているのが分かるということだ。

お酒の飲めない主役のS子を差し置いて、私は幕間と終了後のバーでシャンパンを飲み続け、久しぶりのバレエナイトを堪能したのであった。


白鳥たち登場のシーン。
幻想的で大好きな一場面。


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