SSブログ

ふじみ野、かぐや姫の物語 [マイハーベスト]

IMG_8941.JPG
つくづく貧乏性なんだと思う。

仕事も習い事も次々にお休みなったので、時間があるのに課題が無い。
いつもニッチな時間を細々とアサイメントやドラムの練習に充てて生活することに慣れ切っているので、ヒマなことに対する罪悪感がハンパない。

死んだマグロのように、TVの前に長々と横たわっていられる夫が不思議で仕方無い。

IMG_8935.JPG
結婚して35年、こんなに(よく言えば)のんびりした年末年始があったろうかと思う。

年末、クリスマスツリーを片付け、1年に一度しか日の目を見ない正月の漆器類を出してくると、気分が急に純和風になる。
塩数の子の塩抜きをし、大鍋一杯の雑煮用のだしをとるのに躍起になっても、時間はまだ余る。

よーし。
そんなら映画行くわ。

とりあえず夫も誘ってみるが、案の定TVの前から数ミリも動きたくなさそうだ。

休み直前のJohnnyのレッスンで、宮崎駿引退後のジブリ第一作「かぐや姫の物語」についての外国人記者の評論を取り上げたので↓
http://en.rocketnews24.com/2013/11/26/kaguya-hime-no-monogatari-the-other-side-of-studio-ghibli-【review】/
実際に観てみたかった。

論者のKendall氏は、淡い色調とかすれたラインのblandな高畑勲のアートスタイルが、今までのジブリファン層だった若者にはウケないかも知れないけれど、日本文化を愛する大人たちには必ずや受け入れられるだろうし、実際彼自身もエンドロールの前に感極まって泣いてしまった(・・・日本語で観てるんですよね?もちろん)と書いているんだけど。

基本アニメは子どものもの、という概念が抜けないので、息子達が子どもの頃はよく観ていたけれど、この頃どの作品もとんとご無沙汰だったジブリのother sideを検証しに、自宅近くのイオンシネマズへ一人で出掛ける。
ガラ空きの映画館で、ポップコーンかじりながら反っくり返って映画観るって、これぞ休日って感じ。

水彩とデッサンで仕上げたような画風は、古風な和風世界を描きながらどこかモネの印象派絵画と合致するような世界観。
これ、多くの日本人好きかも。

「竹取物語」にディスカッションを重ねたという新解釈(これがイマイチ分かりにくかった)を加えた筋書きと、どこかこれまでのジブリ作品のヒロインの面影も注すかぐや姫は、独特に現代的である。

そしてやっぱりKendallサンと同様(先入観があったのかも)、育ててくれた翁・媼との別れのクライマックスでは泣いてしまった。

お正月、こんな新しい日本情緒に浸るのも悪くないんでは。

IMG_2280.jpg
夫が元旦から当直なので、施設に暮らす父とホテルにニューイヤーディナーに出掛ける。

遂に車いすでしか出掛けられなくなってしまった父だが、生ビールと鉄板焼きのステーキを平らげて満足そうである。

2014年もまたどうぞよろしくお願いいたします。
IMG_8942.JPG
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。