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ふじみ野、永遠の0、3.11 [マイハーベスト]

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春は名のみの風の寒さや。

仕事場のトリートメント室の窓に映る葉影も、どこか薄ぼんやりとして春のシルエットである。

なのに!

この寒さはどうですか!

大丈夫ですか!お花見?

もう準備が間に合わないので計画しちゃいましたよ・・・・。

遅いのは春の歩みだけじゃない。

「私もまだ観てません」という仕事仲間のセラピストと二人完璧出遅れて、バブル弾け飛んだ感のある『永遠の0』、観て参りました・・・・
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去年から大変な話題になりつつも、そして取引先の信用金庫の支店長が「これまでの人生で一番良かった映画!!!」と絶賛に絶賛を重ねるのを毎回右から左へ聞き流しつつも、どうしてもシアターへ足が向かなかったのは、「絶対泣かせてやるわよ」という制作側の意図が見え見えだったのと、単純に第二次大戦モノが好きじゃないのと、いろんな話を聞くと「どうしても感情移入できなかった」というヒトも多かったせいだ。

しかし・・・

自分でやらないくせに批判だけする、というのは、私が最も恥ずべき行為としているところなので、同調者を見つけたところでエイヤッと出掛けて行く。

例によって近所のイオンシネマズの一番遅いレイトショー。
旬を過ぎた演目の客席には、我々以外、途中でしょっちゅうどちらかがトイレに立つ一組のカップルのみ。

結果、想像のとおりでした。

トップガンとアルマゲドンを一緒にしたような盛り上げ方。

ストーリーがストーリーなので、要所要所ではほろりとする。けど・・・・

どうしても、泣かせてみしょうホトトギス(なかせるの意味が違いますね)な感が鼻について。

単純に坊主頭の岡田准一はカッコいいですが・・・


このところ前述以外にも、クリニックではかなり危険な状態の搬送ケースが相次ぎ、夫は毎夜のように、温かいファミリールームから引きずり出されるように極寒ロードへ車を出し、クリニックへ向かう。

そんな時はいつも、ガレージに吹き込む怒気を含んだ北風の中で、夫の車のテールランプに心の中で最敬礼をして見送り出す。

頑張って。
あなたの手しか患者様あるいは新生児の命を救えるものは無いのです。

特攻隊の出発を見送る時のあの最敬礼は、きっと言われたものではなく、最後の綱を託す人に対して自然に出る所作なんだろうと、こういう時、思う。

折しも3.11。

直後、高速走行中に、 東北へ向かうのであろう「災害派遣」の白い襷をまとった自衛隊のトラックを、心の中で最敬礼しながら見送ったことを涙に濡れながら思い出す。






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