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自宅、トゥルース 闇の告白 [マイハーベスト]

東京、開花宣言である。

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初夏を思わせる今日。

何でも靖国神社の標本木に5輪以上の花が開いたら晴れて開花宣言するんだそうで、「宣言」ていかにも物々しいではないか。

普通は一日に1回しか見回らない気象庁の職員が今日は2回見回って、その2回目に5輪の花を見つけたそうである。
標本木の周りにはTV取材陣と見物客が群れをなし、「宣言」されると一斉に歓声と拍手の渦である。

靖国神社がこんなに注目を集めるのは総理参拝以来である。
東京タワーも一晩だけ桜色に染まるそうである。

「電報を打て」と地方の気象台係員が言っているのもニュースで流れる。
イマドキ電報って。
メールじゃなぜ駄目。

たかが桜の花が開くのを国中が固唾をのんで見守り、開いたとなれば国を挙げてのお祭り騒ぎとなる様を外国人が見たら、日本人て完全に平和ボケしてんなーと思うんじゃないか。

こんな国、嫌いじゃないです、私。

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我が家の犬たちも桜祭りの出で立ちである。

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なんだ、なんだ。
ウチは犬たちまでフラダンスなのかと、夫のぼやきが聞こえそうである。

夫はクリニックに詰めていることが多く、私は私で年末からずっと何かの練習や稽古で日曜は家を空けていたが、ようやく二人揃ってソファに長々と寝そべってCATV映画三昧の日曜を過ごす。

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どうしてもこの冬最後の熱燗が飲みたくて、コンビニで買ってみました、日本酒代表銘柄。
まるで飯場のオッサンである。

でも、かしこいなー、これ。
チンするだけでちゃんと美味しい熱燗ができるんだもん。

しかしおおよそ長閑な春の風景とは裏腹な映画をそこで観る。

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「トゥルース・闇の告白」(脚本・監督ラリーサ・コンドライキ/主演レイチェル・ワイズ/2010年ドイツ・カナダ)

オフィシャルサイト
http://www.thewhistleblower-movie.com

戦後の荒れ果てたサラエボに、人道支援部隊の一員として派遣された女性警察官が見たものは、ウクライナから人身売買によって慰安婦として連れてこられた少女たちの悲惨な実態。

日本に居ても遠くに近くに見聞きするこの闇が、実話に基づいたこの映画においてなお深いのは、その仕組みに資本主義国の巨大企業と平和維持機構であるはずの国連が絡んでいることだ。

独立を果たしたはずのウクライナの一部が今どうしてまたロシアに戻ろうとしているのかとか、世界事情に非常に疎い私でも、その背景にはこれが事実である日常が横たわっていることに薄々気付く。

Nothing is more dangerous than the truth.

これが実話だというところがさらに重い。

この映画が日本での劇場公開がされなかった理由はなんだろう。

酒が苦い。

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