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自宅、決算書徹底理解講座 [クリニック・シンドローム]

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締め切り前日に投函し終えてようやくこの笑顔である。

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決算書徹底理解講座。

本来は銀行の新入社員が仕事上の研修のために受ける講座らしいのだが、クリニックのメインバンクから紹介してもらった4ヶ月完結のスパルタな通信講座である。
1ヶ月ごとにレポートと作成したなんちゃって決算書なんかを提出して添削を受けるんである。

法人設立以来会計処理をしてきた事務所の不適切な決算書作成を長期間見抜くことが出来ず、昨年の税務調査で散々な目に遭ったことはラオスへ行く前に書いたかと思う。

家計簿も碌々つけたことの無い平凡な専業主婦がいきなり開業した夫のクリニックの財布を預かることになり、ありがたいことに無理な節税や資金繰りを心配する事態にもならないできたので、ごく一般的な通常の決算書が出来ているものと疑いもせず、そのとおりに納税し、日々を暮らしてきた。

不適切な決算書なんていうと、真っ先に粉飾決算のような悪意の脱税方法のように聞こえるが、ウチのは単なる会計処理者の怠慢の結果である事実とかけ離れ過ぎた決算書を、私が読み解けなかっただけであった。
夫は経営にノータッチなので、本当に私一人の責任であった。
(だからすごく孤独だった、と書いたと思う)

決算書が作り手(=処理する会計事務所)によっていかようにでもなるってことを知らなかったし、ましてやそれが事実と違ったものに出来上がるなんて思いもよらなかった。

少し前、◯渕優子サンが、「不適切な会計処理をしていたことを知りませんでした」と言っていたが、あれは本当であろうし、あちらは法に触れるかも知れないことであるから「でも知らなかったでは済まされない」と言っていたことも、可哀想だけどそのとおりだと思う。

法には触れないけれど、私も「知らなかったでは済まされない」という思いで胸をいっぱいにし、単独ラオスに旅だって自分の馬鹿さ加減を埋めてきたことは前述のとおりである。

・・・でそれでおしまいかよ、と笑われたくないので、一念発起である。

決算書くらい読めるようになってやる。

新しい会計事務所に、専門用語でバンバン指摘してやるわ!
だって、商業高校の生徒さんだって簿記学校のオニイサンだって読めるんでしょう?




・・・私、舐めてました。

商業高校と簿記学校はエラいです!

まず、単語が難解すぎる。

そして毎月見てはいたはずの貸借対照表と損益計算表、だいたいこの二つの呼応性がすんなり頭に入らない。

資産か負債かの違いは重要としても、科目別の短期か長期か、流動か固定か、有形か無形か、ってそんなに重要?

クリコシヘッジソンエキて、カシダオレヒキアテキンて、テガタヲワリビクてどういうこと?

あ”=====

どんだけ英単語の方がすっと頭に入るかってハナシである。

これは日本語ですかああああ〜〜

のたうち回るってこういうことだな。

夜、一人で机に向かってやろうとすると5行くらい読んだだけで疲労感と徒労感に襲われて進めなくなるので、なるべく昼間スタバや電車の中の人目があるところで、実際のクリニックの貸借対照表と損益計算表を見ながらテキストを読み進めるようにした。

・・・でようやく第1回目の「貸借対照表を理解する」課題提出に漕ぎ着けたんである。

資料の金額を見ながら自分でバランスシートの科目名や数字を穴埋めしていく課題で、ようやく実感が掴めてくる。

大企業の経済学部出身のオーナーたちはさておくとして、ウチと同じような規模の中小企業のしゃちょーさんたちは、ホントにみんなこの決算書読んでるんだろうか?

本当は決算書って単純な利益と損失だけの対比のはずなのに、何とか節税しようとするのか、会社の信用を守ろうとするのか、費用を「あっちにいれてもよい」とか「こうやって少しずつ分けて計上する」とかいろんな工夫というか小細工をOKとしてきた結果、現状の複雑なエクスキューズだらけの決算書になったんじゃないか。
そのエクスキューズがそれぞれの会計事務所の裁量に委ねられているようである。
(それを事務所の腕の見せ所、というところもあるが)

これが素人が決算書を読み解くことを必要以上に難しくし、結果、主(あるじ)不在の、会計事務所と税務署だけの専任業務のようになっているんだと思う。

腕なんか見せなくていいから、節税も無理にしなくていいから、単純に明解に私に分かるように、ただ処理してくれればよかったんである。

しかし、ワタクシ、あの一件後に読んだ元日本マイクロソフト社長のコラムを切り抜いて、座右の銘として手帳に貼ってあるんである。
その成毛眞氏いわく、
「日本人の9割に英語は要らない。(ってマイクロソフトの社長が言うんだから・・・中略)英語やMBAよりも、ほとんどの日本人に必要なのは、簿記の知識であろう。簿記は経理部員だけのものではない。経営のための根幹技術なのだ。」

日商簿記2級レベルのうち、商業簿記の知識があれば決算書が読めるし、財務状況もよく分かるという。

彼は自社の、というよりは取引先の財務状況を知らなければならないビジネスマンや投資する人のために言っているのだが、自社の経営状況をがっつり知る必要のある私のような素人経営者にこそ最も必要なことだろうと、これを読んだ時に反省したんである。

普通にモノを売って利益を得る企業なら、決算書が仮に読めなかったとしても、モノの売れ行き具合と元手とのバランスでだいたいの経営状態の想像がつくってもんだが、医療行為が診療報酬という決まった利益に還元される医療法人はその辺が直接的に跳ね返って来ず、ビミョーである。

新しいことを始めるのはいつも心が躍るものだが、この勉強は正直言って踊らないわ。

でも、悔しさをバネに、自分の馬鹿さ加減を踏み台に、決算書、是非完璧読解へ漕ぎ着けたいと思っております。
皆様、どうぞ暖かく見守ってくださいませ。

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主人に成り代わりまして心より。


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