自宅、世界のポピュラー音楽史〜アーティストでつづるポピュラー音楽の変遷〜 [マイハーベスト]
毎年言うけど、この季節、夕暮れがサイコーである。
一日の仕事を終えて帰宅しても、トップライトからはゆったりとしたバラ色の光が、リビング中にこぼれ落ちてくる。
折しもお中元でキャビアやチーズを頂いているなら、大事なムルソーの栓を抜かない理由がない。
今一番気に入っているINCOGNITOの”Tribes Vibes and Scribes"をアンプを通したスピーカーから流せば、コンクリート打ちっ放しの高い天井に反響して、結構いい感じの夏。
こんなことばっかり書いているから、悩みなく気楽に生きてるように見えるんだと思う。
だからと言うわけではないかも知れないけれど、某婦人雑誌の取材を受ける。
テーマは「年取ってから始めたことで、今、ハマっていること」
(これもなかなかブッ込んでくる感じですね・・・)
まあ、この年の読者層ともなると、ファッションだの交際だのは既に達観し、興味は寄る年波にどう抗って楽しく生きるか、というところになるんだろうと思う。
・・・で今回私の場合は・・・
えーっ、ドラムですかっ??
インドから帰ったばかりだったので、旅のほうかと思ったよ。
3年目に入ったドラムは、ハマっているというより藻掻いて(もがいて)いる。
2年かけて8ビートのいろんなパターンをやり、それでは、とカリキュラムがファンキーな16ビートに入った途端、撃沈である。
これは前にも書いたかと思う。
なんでなんだ、と先生も思ったかも知れないが、一番「why?」とツブれているのは私である。
余暇は出来る限りスタジオへ行ってやれる限りは練習しているつもりなのに、途中からずるずるとストロークが遅れていく。
「Nジマさん、もっと練習しないとね」と、息子と同じくらいの先生に言われてしまう。
やってんだけどさー、これ以上出来ねーよ、とは、悔しくて口が裂けても言えない。
センスと才能が無い分、人より練習量を増やさないとダメってことなんだろう。
トシも取ってるしな。
自分のDNAにこのリズムが組み込まれていないんじゃないか。
なんで自分の身体がこんなにこのリズムに乗っていけないんだってハナシである。
そもそも(またこのモンダイになるんだが)8ビートと16ビートは何が違うんじゃいってハナシである。
ネットで調べても、先生に聞いても、なるほど!とハタと膝を打つような答えが見つからず、手当たり次第、それらしき本を読み漁ったことも前述したかと思う。
10冊近く読破したが、そこのところはカスったまま。
唯一、お膝元◯マハミュージックメディアが出版しているこの本が、とっ始めにポピュラー音楽のリズムスタイルをそれぞれざっと解説しており、この本がいいなと思ったのは、各々のリズムパターンで作られている具体的な1曲がそこに付記されていることだ。
「世界のポピュラー音楽史〜アーティストでつづるポピュラー音楽の変遷〜」(山室紘一著/ヤマハミュージックメディア)
だってリズムを文章で表すと、ざっとこんなふう。
「2ビートと共通する部分が多いが、4拍子の形をとり、ベースは1、2、3、4拍をを4分音符で順次進行的にランニングする奏法が特徴。2ビートよりも緊張感が増し、より強いドライブ感が生まれる。※のNoteは、次の強拍に向かって半音上から、アプローチする。4beatのベース・ラインでよく使われる手法・・・・」
・・・はい??
素人はキツネにつままれたようである。
多少なりともポピュラー音楽を専門的にやっている人なら日常会話的なレベルで、これがどのリズムの解説かなんて、ぱっと分かるんだろうけれども。
この本は、その難解な解説に加え、具体的なモデル曲が上げられているので、耳からも理解を助けることができるんである。
解説を読んではiTunes storeで検索した曲をインストールして聞き込む、をリズムパターンの数だけ繰り返す。
冒頭、キンキンに冷えた白ワインと共に夏の夕暮れを彩るINCOGNITOも、ダメ出しばかりされている16ビートのモデル曲として挙げられていた1曲を世に放ったアーティスト集団である。
Amazonの書評では、取り上げられているアーティストに偏りがあるとか、大雑把に括り過ぎ、とか、その道の方からは酷評されているみたいだが、私のようなド素人が、ポピュラー音楽の変遷とそこに点在しているアーティストを俯瞰するには非常に便利な一冊であった。
人様から見れば気楽に見えるかも知れない。
でも「年を取ってから始めたもの」って、結構苦労するし、ストレスにもなるんですわ・・・
一日の仕事を終えて帰宅しても、トップライトからはゆったりとしたバラ色の光が、リビング中にこぼれ落ちてくる。
折しもお中元でキャビアやチーズを頂いているなら、大事なムルソーの栓を抜かない理由がない。
今一番気に入っているINCOGNITOの”Tribes Vibes and Scribes"をアンプを通したスピーカーから流せば、コンクリート打ちっ放しの高い天井に反響して、結構いい感じの夏。
こんなことばっかり書いているから、悩みなく気楽に生きてるように見えるんだと思う。
だからと言うわけではないかも知れないけれど、某婦人雑誌の取材を受ける。
テーマは「年取ってから始めたことで、今、ハマっていること」
(これもなかなかブッ込んでくる感じですね・・・)
まあ、この年の読者層ともなると、ファッションだの交際だのは既に達観し、興味は寄る年波にどう抗って楽しく生きるか、というところになるんだろうと思う。
・・・で今回私の場合は・・・
えーっ、ドラムですかっ??
インドから帰ったばかりだったので、旅のほうかと思ったよ。
3年目に入ったドラムは、ハマっているというより藻掻いて(もがいて)いる。
2年かけて8ビートのいろんなパターンをやり、それでは、とカリキュラムがファンキーな16ビートに入った途端、撃沈である。
これは前にも書いたかと思う。
なんでなんだ、と先生も思ったかも知れないが、一番「why?」とツブれているのは私である。
余暇は出来る限りスタジオへ行ってやれる限りは練習しているつもりなのに、途中からずるずるとストロークが遅れていく。
「Nジマさん、もっと練習しないとね」と、息子と同じくらいの先生に言われてしまう。
やってんだけどさー、これ以上出来ねーよ、とは、悔しくて口が裂けても言えない。
センスと才能が無い分、人より練習量を増やさないとダメってことなんだろう。
トシも取ってるしな。
自分のDNAにこのリズムが組み込まれていないんじゃないか。
なんで自分の身体がこんなにこのリズムに乗っていけないんだってハナシである。
そもそも(またこのモンダイになるんだが)8ビートと16ビートは何が違うんじゃいってハナシである。
ネットで調べても、先生に聞いても、なるほど!とハタと膝を打つような答えが見つからず、手当たり次第、それらしき本を読み漁ったことも前述したかと思う。
10冊近く読破したが、そこのところはカスったまま。
唯一、お膝元◯マハミュージックメディアが出版しているこの本が、とっ始めにポピュラー音楽のリズムスタイルをそれぞれざっと解説しており、この本がいいなと思ったのは、各々のリズムパターンで作られている具体的な1曲がそこに付記されていることだ。
「世界のポピュラー音楽史〜アーティストでつづるポピュラー音楽の変遷〜」(山室紘一著/ヤマハミュージックメディア)
だってリズムを文章で表すと、ざっとこんなふう。
「2ビートと共通する部分が多いが、4拍子の形をとり、ベースは1、2、3、4拍をを4分音符で順次進行的にランニングする奏法が特徴。2ビートよりも緊張感が増し、より強いドライブ感が生まれる。※のNoteは、次の強拍に向かって半音上から、アプローチする。4beatのベース・ラインでよく使われる手法・・・・」
・・・はい??
素人はキツネにつままれたようである。
多少なりともポピュラー音楽を専門的にやっている人なら日常会話的なレベルで、これがどのリズムの解説かなんて、ぱっと分かるんだろうけれども。
この本は、その難解な解説に加え、具体的なモデル曲が上げられているので、耳からも理解を助けることができるんである。
解説を読んではiTunes storeで検索した曲をインストールして聞き込む、をリズムパターンの数だけ繰り返す。
冒頭、キンキンに冷えた白ワインと共に夏の夕暮れを彩るINCOGNITOも、ダメ出しばかりされている16ビートのモデル曲として挙げられていた1曲を世に放ったアーティスト集団である。
Amazonの書評では、取り上げられているアーティストに偏りがあるとか、大雑把に括り過ぎ、とか、その道の方からは酷評されているみたいだが、私のようなド素人が、ポピュラー音楽の変遷とそこに点在しているアーティストを俯瞰するには非常に便利な一冊であった。
人様から見れば気楽に見えるかも知れない。
でも「年を取ってから始めたもの」って、結構苦労するし、ストレスにもなるんですわ・・・
2015-06-28 15:42
nice!(1)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0